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ファッションの世界を技術の力で変えていく

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〜CTOが語る、これからのZOZOテクノロジーズのエンジニア組織〜

こんにちは、広報の坂井です。
今回は、CTOの今村(@kyuns)にインタビューをしてきました。ZOZOテクノロジーズのエンジニア組織のあり方や、成長に対する想いを語ってもらいました。

プロフィール

株式会社ZOZOテクノロジーズ 執行役員 CTO 今村雅幸
同志社大学を卒業後、ヤフー株式会社に入社。Yahoo! FASHIONやX BRANDなどの新規サービス立ち上げの開発やリコメンデーションの特許取得などを行う。その後2009年に株式会社VASILYを創業し、取締役CTOに就任。200万人が利用するファッションアプリ「IQON」の開発やエンジニアリング組織のマネジメントなどを行い、VASILYをテックカンパニーとして牽引。
2017年にVASILYをスタートトゥデイ(現ZOZO)に売却、会社合併とともにZOZOテクノロジーズの執行役員に就任。現在はCTOとしてエンジニア採用や教育など幅広くエンジニアリング組織のマネジメントを行っている。

エンジニアの数は2年間で2倍以上に、急拡大する組織の裏側

ー まずは、現在のエンジニア組織について教えてください。
この4月には、新卒や中途社員の入社や子会社のアラタナの統合もあったため、研究所なども含めるとエンジニア系組織だけで300名弱になりました。全社員では400名以上になります。ZOZOテクノロジーズの発足時にはエンジニアは150名程度だったので、2年間で2倍以上の人数に増えました。

ー その中で、エンジニアの組織構造はどうなっているのでしょうか?
元々1つになっていた開発部を、4月にEC開発本部、メディア開発本部、技術開発本部の3つに分けました。

EC開発本部にはファッション通販サイト「ZOZOTOWN」のサービス開発チームや基幹チームが。メディア開発本部にはファッションコーディネートアプリ「WEAR」の開発チームが。技術開発本部にはECプラットフォームやSRE/インフラ、計測など全社共通で利用するプラットフォーム系の技術を作るチームが集約されます。

ー なぜその組織体制にするのでしょうか?
ZOZOTOWNのリプレイスをよりスピードを上げて推進していきたいと思ったからです。ZOZOTOWNだけで見ても、商品検索や画像検索、パーソナライズ基盤など、新しい機能が日々生まれています。

しかし、これまでそれを統合するものがなく、それぞれの機能ごとに色々な技術が統一性なく乱立してしまう可能性がありました。そこで技術開発という組織を作り、そこでプラットフォームという柱にまとめることで、技術の方向性を定めやすくました。 f:id:starttoday_tech:20200402095818j:plain

CTOとしての取り組み

ー CTOとして、具体的にどのようなことをされていますか?
一言で言うと、仕組み作りですね。全社におけるあらゆるジャンルの仕組みづくりを行っています。例えば開発側の仕組み作りは、CTO室とコーポレートエンジニアリングという2軸で推進しています。

CTO室では、エンジニアが開発しやすいルールや制度、環境作りを推進。コーポレートエンジニアリングでは、社員全員が仕事をしやすくなるような仕組み作りをしています。今まさに推奨しているリモートワークなども、その1つです。

そして、採用の仕組み作りもしています。どういう人物を採用すべきかを定め、どういうルールで採用すべきかを整備しています。後は、仕組み作りとは少し離れますが、ZOZOTOWNのリプレイスも管轄します。今後のZOZOTOWNのシステム的なロードマップや採用する技術、体制などをCTOの観点から推進していくということもしています。

ー カレンダーを見ると毎日鬼のようなスケジュールをこなしてますが…コードは書いていますか?
日中はほぼ打ち合わせなので、オフィスにいるうちに書くことはありませんね。というより、会社にいるうちは意図的に書いていません。僕がコードを書くということは、誰かの成長機会を奪うことだと思っているので。

会社では書く時間はないですが、プライベートでは今でも開発を続けています。個人的に8年程開発、運用しているイベンターノートというプロダクトでは、今もなおコードを書いたりサーバー運用も全て自分でやっています。

ー 社外では今も書いていらっしゃるんですね。
僕の仕事のほとんどは、意思決定をすることだと思っています。何かしらのディスカッションをして、最終的にどうするかを決め、責任を取る。それなのに、CTOが技術を分からなかったら、かなりダサいと思うんですよ。

技術の話もできない技術系管理職にはなりたくないというのは、昔から一貫して考えていることです。様々なエンジニアと日々会話をするので、自分自身でコードを書きつつインプットは誰よりもするように心がけています。

ー 全社分の技術をインプットし続けるのは、かなり困難なように感じますが…
インプットの習慣を持つというのが大切だと思います。本や海外ニュース、ブログ、はてな、Twitter、CTO同士の情報交換など、あらゆる情報ソースを使ってインプットを心がけています。

後は、現場エンジニアとの対話も大切ですね。「こういう技術が出たけどどう思う?」というような話をして、そこで自分たちが取らなくてはいけないスタンスをディスカッションすることで、理解を深めています。なるべくかたよりなく横断して会話するようにしていますね。

ー いつインプットしているんですか?
プライベートの時間と日々の隙間時間ですね。3分あれば何か読んでいます(笑)移動の10分や、打ち合わせがちょっと早く終わった後の数分など。インプットを習慣化するというのは、やれと言われてできるものじゃない。新しい技術は常に生まれてくる中で、好きでキャッチアップしようと思わない限り不可能だと思うんです。「興味があるから調べたい」という、技術やインターネットに対する圧倒的な好奇心が、エンジニアを成長させます。

だからこそ、新卒採用でもエンジニアとしての素養の1つとして「常にインプットする習慣」があるかどうかは見るようにしていますね。

ー なるほど。とはいえ、書きたいですか?
それはもちろん。根がエンジニアですからね(笑)もちろん今の仕事も好きですが、皆の日々の仕事を見ていると羨ましいと言うか、楽しそうだなって思うこともあります。

ー エンジニアには、技術を極めるスペシャリストとマネジメントそれぞれのキャリアがあると思います。
そうですね。エンジニアとして成長していくと、どこかでその選択をしなくてはいけないタイミングが来ると思います。マネジメントを目指す人がエンジニアの中では少ないと思いますが、僕が思う1つの判断基準として「他人の成長を喜べる人」というのは、マネジメントラインに行っても成果が出せると思います。

チームで成果を出すためには、自分だけでなくメンバーも成長させなくてはいけない。人の成長に関心を持ち、共に成長を喜べる人は、マネジメントラインに行っても活躍できるのではないでしょうか。

ファッションという領域で世の中を変えたい

ー 昨年は、ヤフーによるTOBがありましたね。
TOBを聞いた当初は、正直びっくりしました。でも、今は良かったと思っているし、今後の取り組みも楽しみです。僕は新卒でヤフーにいた時、現ZOZOテクノロジーズCINOの金山さんと一緒にYahoo! FASHIONの立ち上げをしていたんです。当時ファッション領域は、まだヤフーが解決できていなかった課題。そこでファッションメディアを作り、ヤフーの資源を使ってファッション領域を盛り上げていきたいという思いで始めました。

そういう意味では、ヤフーにいるときからファッション領域に技術でイノベーションを起こしたいという気持ちはありましたし、それは今でも一緒。やりたいことは変わってません。時が流れ、今はZOZOの仲間やヤフーの仲間と再度挑戦できることは、とても幸せなことだと思っています。VASILY単独でもZOZO単独でもできなかったことができる環境にあるので、楽しみです。

ー VASILYを立ち上げ、今はZOZOグループに。ZOZOに対する思いは?
まず、凄くいい人が多いですよね。それは、入ってからずっと感じていることです。思いやりがあり、人柄が良いだけでなくプロダクト愛や会社愛もある。みんなそれぞれ個性があって、それを認め合える人たちが集まっているなと思います。

だから、皆には感謝しかないです。僕なんて外から来て唐突に「エンジニア組織を見ますよ」と言いはじめて、本来なら「お前誰だよ」という状態だったと思うんです(笑)それは、どれだけ技術を知っていようが関係なく感じるはず。でも、信じて受け入れてくれた。そのおかげで、会社や組織をほんの少しだけでも良くしてこれてるんじゃないかと思っています。

この業界では、買収された会社の人たちがどんどん辞めていってしまうことがあります。むしろ、そういうのばかり見てきているからこそ、VASILYやカラクルがZOZOにM&Aされたことは、胸を張って上手くいったといえるM&Aの事例だと思います。
M&Aされた会社の社員が活躍できるのは、受け入れてくれるZOZOの文化があったからこそですよね。

ー どうしてファッションにこだわるのでしょうか?
シンプルに、重要なのに誰もやらない領域だからです。ゲームやグルメ、音楽など、ファッション以外の領域は様々なプレイヤーがイノベーションを起こすために色んなチャレンジをしています。ただ、ファッションだけはイノベーションを起こすチャレンジャーが少なく、実際にまだイノベーションを起こせている人たちが少ないと思っています。だからこそ、我々が挑戦する意義があると考えています。

ー 一般的に、エンジニアには取っつきにくい領域なのでしょうか。
そうですね。ですが、どうせエンジニアとして生きるなら、誰もやっていない領域に挑戦し、誰かの生活をより良いものに変えていくために自分の技術をいかした方か、価値があると思っています。エンジニアだからこそできることですし。正解例がないものに対して自分の技術を駆使し誰かの生活を豊かにできるのは、エンジニアの醍醐味だと僕は思っています。

ファッションが面白いのは、こんなに生活に近い部分なのに、解明されていないことがあまりにも多くあることです。みんな毎日洋服を着ているのに、みんな同じ服を着ていない。いつまでも「かわいい」「かっこいい」が数字で証明できない。そんな領域は他にはありません。それを解明するのって、すごく面白いチャレンジだと思うんです。

ー 未開拓の領域にチャレンジできるんですね。
ZOZOSUITやZOZOMATをはじめ、様々なプロダクトを通じてファッションの世界を変えることに挑戦している途上ですが、ZOZOであれば本気でファッションの世界を技術の力で変えていけると信じています。

世の中には色んな会社がありますが、ファッション領域で世の中を変えることが可能なのはZOZOだと思っています。技術を通して世の中を変えていける、もしできれば、こんなに面白いことは無いですよね。 f:id:starttoday_tech:20200402102139j:plain

第二創業期の今、ZOZOで働くとは

ー 今年1月に、VPoEからCTOになりましたよね。このタイミングでCTOになった背景は?
今までは意図的に言わないようにしていました。会社やサービス、アーキテクチャ含めZOZOのことを知らないのにCTOと名乗るのは抵抗があったためです。ZOZOに入ってから2年経ち、会社も組織も技術も理解が深まってきました。今までは組織が主でしたが、今後はリプレイスなど技術についてもさらにリードしていく立場になったので、その意思表示も込めてこのタイミングで変更しました。今後はこれまで以上に、技術もリードしながら責任を持ってやっていきます。

ー CTOとして、今後どういうエンジニア組織にしていきたいでしょうか?
ZOZOグループとしてファッションテックという言葉を掲げていますので、技術はより一層重要な役割を担っていきます。その中でも、ZOZOのエンジニア達を「技術を用いてユーザーにとってより有益なサービスを作れる集団」にしていきたいですね。イノベーションは技術によってしか起こせないと思っているので、エンジニア一人ひとりの意識が重要になってくると思います。

ZOZOには、まだまだ自分の良さを解き放てていないエンジニアがたくさんいると思います。「こうしたい」という想いはあるけど、まだ技術が追いついていないような人も。これまでは、レガシーな技術もある中で進めていたので、チャレンジする機会もキャッチアップの時間もなかなか確保することが難しかったと思います。

今後は、そういった人たちにもどんどん技術を学ぶチャンスを与えて、プロダクトに還元できるような集団にしていくつもりです。「こういう技術を使えばこういうことができるのでは」というのを自分たちで考えながら、ユーザーの幸せを実現していきたいですね。

自分たちの技術で世の中を変えられるということを、エンジニア一人ひとりに知ってもらいたい。一部のハイスキルな人たちだけが引っ張る組織ではなく、みんなで考えて、みんなでチャレンジし、みんなで変化を起こせる組織を目指します。

ー これから入社される方に伝えたいことはありますか?
ZOZOテクノロジーズは、まさに第二創業期です。ファッションテックの領域は、まだまだ技術で変えられる点が多い成長できる場所です。自分の技術で世の中に貢献したいと本気で願う人にとっては、これ以上ない最高の環境だと思っています。

より働きがいのある会社にできるよう、まだまだ土壌を作りを進めていくので、ぜひ一緒に挑戦しましょう。技術で世の中に貢献したいという思いを持っている人をお待ちしています。

最後に

ZOZOテクノロジーズでは、一緒に働く仲間を募集しています。気になる方は、採用ページをご覧ください。

(現在ZOZOテクノロジーズでは、新型コロナ感染拡大により、全社員がリモートワークを行っています。このインタビューは、全社員リモートワークの体制になる前に実施したものです。)

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